看護師にとって、診療前に行うカウンセリングは困難を伴うことも稀ではない。
患者と話をして診療に役立てるのが目的だが、十分な知識がないと患者との会話が成立しないことすらある。
患者は千差万別であり、医療知識が全くない人もいれば、医師以上に深い知識を持っていることもある。特に後者の場合には手に負えなくなってしまう場合も多く、難しさを実感しなければならなくなりがちである。
それを大変だと感じてしまうと、だんだんと仕事が苦痛になってしまう。
しかし、カウンセリングは自分にとって勉強の機会であると捉えると前向きに取り組めるようになる。
患者と話をしていると自分の無知に気付くことがよくあり、それを後で勉強して補っていけば着実に知識を増やしていくことができる。それはカウンセリングの現場だけでなく、病棟管理などを行っている際にも活かせる場合が多い。
自分の知識の弱点を見つける機会として活用しようと考えれば、例え適切な対応ができなかったとしても落ち込んでしまうことはない。
特に自分が興味を持っている診療科を選んでおけば、勉強する意欲が湧いてきて徐々に失敗も減っていくことになる。そのため、知識を得たいと思っている分野があるのなら該当する診療科を選んでおくに越したことはない。
十分な知識をつけるための機会として上手に活用できるようになると、看護師としてのレベルを飛躍的に高められるようになり、将来性を広げることもできる。